フリーランス薬剤師として独立したい。
でも、「開業届ってどう書けばいい?」「青色申告って難しそう…」
そんな不安から、手続きに手をつけられずにいませんか?
こうした不安は、私も同じでした。
私自身、フリーランス薬剤師として独立する際にマネーフォワード クラウド開業届を使って、実際に手続きを行いました。
この記事では、その実体験をもとに、開業に必要な2つの書類――「開業届」と「青色申告承認申請書」の提出手順と注意点を、画像付きでわかりやすく解説します。
この記事を読めば、以下のことがわかります:
- ✅ 開業届・青色申告承認申請書の基礎知識と提出方法
- ✅ 電子申請・郵送・持参、それぞれのメリットと注意点
- ✅ 書類作成でつまずきやすいポイント
- ✅ 無料ツールを使ったスムーズな作成・提出の手順
「手続きが難しそう…」と感じていた方も、この記事を読みながら進めれば大丈夫。
必要な準備を整えて、フリーランスとしての第一歩を安心して踏み出しましょう。
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個人事業主の開業手続きをラクに!【マネーフォワード クラウド開業届】
※無料で開業届と青色申告申請書をまとめて作成できます。スマホ対応&郵送・e-Taxのどちらにも対応しています。
開業手続きの前に知っておきたい基礎知識

開業手続きを始める前に、まずは提出が必要となる2つの重要な書類について知っておきましょう。
開業届とは?
「開業届」とは、個人で事業を始めたことを税務署に届け出るための書類です。
正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」で、開業日から1ヶ月以内に提出するのが原則とされています。
ただし、提出が遅れても罰則はなく、実務上は「できるだけ早めに出す」が基本です。
開業届を出せば、税務上も個人事業として扱われるようになります。
青色申告承認申請書とは?
「青色申告承認申請書」は、青色申告を利用するために必要な申請書類です。
白色申告よりも控除額が大きく、複式簿記+e-Taxで申告すれば、最大65万円の特別控除を受けられます。
この書類は開業届とは別に提出が必要で、提出期限は原則として「開業日から2ヶ月以内」または「その年の3月15日」のいずれか早い方となっています。
青色申告を利用するには申請が必須なので、開業届とセットで提出するのが一般的です。
提出期限の比較と注意点
書類 | 提出期限 | 補足 |
---|---|---|
開業届 | 開業日から1ヶ月以内 | 遅れても罰則なし。早めの提出が安心 |
青色申告承認申請書 | 開業日から2ヶ月以内 またはその年の3月15日 | 提出しないと青色申告が使えないため注意 |
※いずれも同じ税務署に提出します。まとめて提出することで手続きがスムーズに進められます。
提出方法の比較(電子申請・郵送・持参)
方法 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
電子申請(e-Tax) | 自宅で完結・印刷不要・控えの確認もオンラインでOK | ◎(最もスムーズ) |
郵送 | 税務署に行かずに済む・返信用封筒が必要 | ○ |
税務署へ持参 | 即日受付可能・直接相談もできるが時間と手間がかかる | △ |
現在はマイナンバーカードとスマホがあれば、e-Taxによるオンライン提出が可能です。
この記事では、無料ツール「マネーフォワード クラウド開業届」を使って、電子申請にも対応した方法をわかりやすく紹介していきます。
無料で使える開業ツール|マネーフォワード クラウド開業届とは

「マネーフォワード クラウド開業届」は、個人事業主としての開業に必要な書類を、無料でかんたんに作成できるオンラインツールです。
開業届や青色申告承認申請書の作成に特化しており、はじめてでも安心して進められる設計になっています。
主な機能
- 開業届・青色申告承認申請書の作成
- 作成書類のPDF出力(郵送用)
- e-Taxによる電子申請に対応
- 書類データの保存・再ダウンロード
対応していないこと(注意点)
- 法人設立(合同会社・株式会社)には非対応
- 会計処理・帳簿づけは別サービス(例:マネーフォワード クラウド確定申告)が必要
こんな人におすすめ
- 開業に必要な書類をまとめて作りたい方
- 自宅からスムーズに提出を完了させたい方(e-Tax対応)
- 書き方に不安があるけれど、ガイド付きなら進められそうという方
- 税務署に行く時間がない、または手間を省きたい方
利用のメリット
- 完全無料で使える(登録だけでOK)
- わかりやすい入力ガイドつきで、初めてでも安心
- 開業届と青色申告申請書を一括作成できる
- スマホとマイナンバーカードがあれば、自宅から提出まで完結
では次に、実際の書類作成手順をステップごとに見ていきましょう。
書類作成ステップと入力時の注意点(画像付き解説)

ステップ0|マネーフォワードIDの登録
まずは マネーフォワード クラウド開業届 の公式サイトで無料登録を行います。
メールアドレスとパスワードの入力だけでOK。Gmailなどのフリーメールでも問題ありません。
※すでにマネーフォワードIDをお持ちの方へ
そのIDでログイン可能ですが、事業用とプライベート用は分けて運用するのがおすすめです。
Gmailの「エイリアス機能」(例:xxxx+biz@gmail.com
)を使えば、1つのアドレスで簡単にアカウントを分けられます。

マネーフォワード クラウド開業届の公式サイトトップページ。「開業手続きをはじめる」ボタンをクリックして登録を開始する。

メールアドレスを入力して、マネーフォワードIDを登録する画面。Gmailなどのフリーメールでも利用可能です。

登録したメールアドレス宛に届いた確認コードを入力して「次へ」をクリック。メールが届かない場合は再送信も可能ですが、迷惑メールフォルダに振り分けられていないか念のため確認してみてください。

任意のパスワードを入力し、「登録を完了する」をクリック。半角英数・記号で8文字以上で設定して下さい。

セキュリティ強化のためのパスキー登録画面。登録は任意で、スキップしても手続きに支障はありません。

利用規約を確認し、「上記に同意して登録」をクリック。これでクラウド開業届のサービス登録が完了します。
ステップ1|書類作成の準備(基本情報の入力と注意点)
画面の案内に従って、開業届・青色申告申請書の作成に必要な情報を順番に入力していきます。
選択肢が多い項目もありますが、入力例やガイドがついているので安心です。
入力時の注意ポイント:
- 開業日: 実際の業務開始日でなくてもOK。
準備開始日や提出日を開業日に設定しても問題ありません(遡及可能)。 - 職業: 「薬剤師」などの具体的な職業名を記載しましょう。
💡 「フリーランス薬剤師」は働き方を示す言葉なので、職業欄には適しません。 - 仕事の概要:「調剤薬局と業務委託契約で働く」など、できるだけ具体的に記載。
- 働く場所:「自宅で働く」を選択。
💡 実際の業務先(薬局など)ではなく、事業主としての拠点=自宅を記載します。 - 給与の支払い: 従業員を雇っていなければ「支払わない」を選択。
- 申告方法:「青色申告 55万円控除」にチェック。
e-Taxで確定申告すれば65万円控除が受けられます。

「手続きを進める」ボタンをクリックして、書類作成の準備ステップを開始します。表示される順に進むことでスムーズに作成できます。

開業日・職業・仕事内容・働く場所などを入力。「薬剤師」とだけ記載し、「フリーランス薬剤師」は避けましょう。働く場所は自宅でOKです。

家族や従業員に給与を支払わない場合は「支払わない」を選択。確定申告は「青色申告55万円控除」がおすすめです。65万円控除を受けたい場合はe-Taxや電子帳簿対応が必要になります。

入力が完了したら、画面下の「次へ」をクリックして進みましょう。
ステップ2|情報の入力(申請者・収入の種類・屋号)
次に、申請者自身の基本情報を入力します。
- 申請者情報: 氏名、生年月日、住所、電話番号などを入力。
番地や建物名の入力漏れに注意してください。 - 収入(所得)の種類:「事業所得」を選択。
- 屋号: 屋号付き口座を作りたい場合は「つける」を選択。
特に必要がなければ「つけない」でもOKです。

氏名・ふりがな・生年月日など、申請者情報を正確に入力します。

郵便番号と住所を入力し、建物名や電話番号まで正確に入力したら「保存」をクリックします。

収入の種類は「事業所得」にチェックを入れます。屋号が不要な場合は「つけない」を選び、それぞれ保存しましょう。

すべての項目を保存したら、「次へ」をクリックして書類の提出ステップへ進みます。
ステップ3|書類の提出方法の選択
すべての入力が完了したら、書類の提出方法を選択します。
① 提出方法の選択(PCブラウザ)
税務署を選択したあと、以下のいずれかの提出方法を選びます:
- スマホで電子申告する(e-Tax)
- 税務署に提出する(郵送または持参)
まずは、提出先となる税務署を選びましょう。

自分の地域を管轄する税務署を選択します。わからない場合は「管轄の税務署を調べる」ボタンで確認できます。

提出方法は「スマホで電子申告」または「税務署で提出/郵送」から選べます。画像では、スマホを使ったe-Tax提出の方法を紹介します。
② 電子申告を選んだ場合(スマホアプリで送信)
「スマホで電子申告する」を選んだ場合は、スマートフォンにアプリをインストールして、マイナンバーカードで送信を行います。
準備が必要なもの:
- マイナンバーカード読み取り対応のスマートフォン
- マイナンバーカード本体
- 署名用電子証明書の暗証番号(6〜16桁)
- 利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁)
- e-Taxの利用者識別番号(新規取得も可能)
案内に沿って進めれば、開業届と青色申告承認申請書をまとめてe-Taxで提出できます。


※電子申告では紙の控えは発行されませんが、受付通知と送信記録を保存しておけば控えとして利用可能です。
③ 郵送を選んだ場合(補足)
「税務署で提出/郵送」を選んだ場合は、PC上で書類をPDF出力して印刷し、郵送または持参します。
郵送提出の注意点:
- 開業届・青色申告承認申請書を2部ずつ印刷(1部は控え)
- 返信用封筒(切手・自分の住所を記載)を同封
- 控えが不要なら1部でもOKですが、基本的には控えを残した方が安心です
以上で、マネーフォワード クラウド開業届を使った書類作成の準備と提出は完了です。
まとめ|開業手続きをスムーズに進めよう

個人事業としてスタートするには、「開業届」と「青色申告承認申請書」の提出が第一歩です。
しかし、書き方がわからなかったり、提出方法に迷ってしまったりすることも多いもの。
そんなときは、無料で使える マネーフォワード クラウド開業届 を活用することで、
初めての方でも迷わずに、必要書類をまとめて作成・提出することができます。
スマホとマイナンバーカードがあれば、自宅からe-Taxで提出することも可能。
この記事を参考に、ぜひスムーズに開業手続きを進めてみてください。
✅ 次に進めるアクションはこちら:
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※完全無料で「開業届」と「青色申告承認申請書」を一括作成・提出できます。
開業手続きが終わったら、いよいよ帳簿づけや確定申告の準備です。
👉 マネーフォワード確定申告ガイド|導入編(当サイト記事|会計ソフトの契約・初期設定を丁寧に解説)
開業準備には、他にも押さえておきたいポイントがあります。全体像はこちらの記事でまとめています。
👉 フリーランス薬剤師の開業準備まとめ(当サイト記事|独立前に必要な実務と手続きをまとめて確認)
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