独立準備中〜独立直後は、帳簿づけや会計ソフト選びで不安が出やすいですよね。
会社員のときは家計簿程度で、帳簿をつける経験はほとんどありません。
「結局、何から手を付ければいいの?」と迷いやすいところです。
フリーランスになると、確定申告が年1回必要になります。
とはいえ、いちばん重いのは申告作業そのものより、そこに向けた日々の帳簿づけ(記帳)です。
記帳を後回しにすると、年末〜翌2月に作業がまとめて押し寄せます。
だからこそ、開業準備の段階で仕組みを整えておくことが大事です。
私自身もフリーランス薬剤師として独立した経験から、開業準備の段階で会計ソフトを導入しました。
簿記3級の知識もふまえて、マネーフォワード クラウド確定申告を選び、現在も使い続けています。
この記事では、次の内容を整理します。
- なぜ会計ソフトが必要なのか
- 会計ソフトを入れると記帳はどう変わるか
- マネーフォワード クラウド確定申告の特徴とプラン
- 導入〜初期設定(口座・クレカ連携まで)の手順
読み終えるころには、導入から初期設定までの流れが把握でき、明細が自動で集まる状態まで整えられます。
まずは、なぜ会計ソフトが必要なのかから整理していきましょう。
事業用クレカがまだの方は、先にこちらを参考にどうぞ。
👉 事業用クレカのはじめ方|楽天カード2枚で支払いを分けてラクに管理
なぜ会計ソフトが必要なのか?記帳を後回しにするリスク

フリーランスは、申告に必要な決算書(青色申告決算書/収支内訳書)を自分で作る必要があります。
会社員には「源泉徴収票」という数字がまとまった書類がありますが、フリーランスにはそれがありません。
そして、決算書の土台になるのが日々の記帳です。
記帳を後回しにすると、しわ寄せが年末〜翌2月に一気に来ます。
明細やレシートを掘り返して「これは何の支払い?」を思い出す作業から始まるからです。
焦って処理するほど、ミスや漏れも増えやすくなります。
ExcelやGoogleスプレッドシートでも作業自体はできますが、続ける前提で考えると正直かなりきついと思います。
- 勘定科目の判断で手が止まる
- 転記ミスやズレに気づきにくい
- 年末まとめで処理しようとして、内容を忘れる
会計ソフトを入れると、こうした負担が大きく変わります。
具体的に何がどう変わるのか、次のセクションで見ていきましょう。
会計ソフトを入れると、記帳は「確認作業」になる

会計ソフト導入後のいちばん大きな変化は、記帳が「確認作業」になることです。
明細の自動取り込みで「入力」が減る
会計ソフトに口座やクレカを連携すると、取引データが自動で集まってきます。
基本は、明細一覧を見て「確認して登録」するだけです。
ラクになるポイントはざっくり3つです。
- 集める手間が減る:取引データが一箇所に集約される
- 思い出す手間が減る:日付・金額・店名が残る
- 集計の手間が減る:月次で取引を一覧で見返せる
手作業で帳簿を作るというより、自動で集まった明細を整えていく感覚に近づきます。
自動仕訳の「提案」で、やることは「確認」に寄る
もう一つ大きいのが自動仕訳です。
明細から勘定科目を提案してくれる機能で、多くの会計ソフトに備わっています。
ただし、自動仕訳は“丸投げ”ではありません。
あくまで「提案」を確認する仕組みです。
一度正しく登録しておけば、同じ取引が同じルールで提案されやすくなります。
最初だけ丁寧に整えておくと、2回目以降は「確認するだけ」に近づき、記帳がルーティン化しやすくなります。
ここからは、筆者も使っている代表的な会計ソフトの一つ、マネーフォワード クラウド確定申告を例に、機能とプランを見ていきましょう。
マネーフォワード クラウド確定申告の機能とプランの選び方

マネーフォワード クラウド確定申告は、青色・白色申告に対応したクラウド会計ソフトで、freeeと並ぶ個人事業主向けの定番です。
主な機能
- パソコン/スマホで操作でき、データはクラウドに保存
- 銀行口座・クレジットカード・電子マネーとの自動連携
- 明細から勘定科目を提案してくれる自動仕訳機能
- 青色申告決算書・確定申告書の作成
- e-Taxによるオンライン申告に対応
プラン
※ 2026年2月時点の公式ページ掲載内容を要約しています。
| プラン | 年払い | 月払い | 主な特徴 |
| パーソナルミニ | 10,800円/年 | 1,280円/月 | 確定申告・自動仕訳・e-Tax対応。消費税非対応。副業や開業初期向け。 |
| パーソナル | 15,360円/年 | 1,680円/月 | ミニ+請求書自動作成・消費税申告などに対応。標準的な個人事業主向け。 |
| パーソナルプラス | 35,760円/年 | なし(年払いのみ) | パーソナル+電話サポート付き。サポートを重視する方向け。 |
筆者は現在「パーソナル」プランを利用しています。
「まず申告だけできればOK」という段階ならパーソナルミニで始めて、必要になったタイミング(取引が増えた・消費税の対応が必要になったなど)でパーソナルへ切り替える形でも困りません。
パーソナルプラスは電話サポートが必要な方向けなので、ひとまず候補から外して問題ないと思います。
次は、実際の導入と初期設定の手順を見ていきましょう。
導入から初期設定までの手順

ここでは、マネーフォワード クラウド確定申告の導入から初期設定までを順番に解説します。
プランを選んで契約する
マネーフォワードIDでログインし、プランを選択します(事業用として分けたIDを使用)。
初めての方は、まず無料トライアルで操作感を確認するのがおすすめです(契約は後からでもOK)。
※ マネーフォワードIDを未作成の方はこちら(画像付き)
👉 事業用にマネーフォワードID(無料アカウント)を作成する
※ 画像はPC版です。スマートフォンでは表示が一部異なる場合があります。
操作の流れ
- トップページで「無料で使ってみる」をクリック
- 利用規約に同意して利用を開始
- サービス一覧画面で「有料プラン登録」または「1ヶ月無料トライアル開始」を選択
- 希望のプランを選択
- クレジットカード情報を入力し「有料プランを登録」、または「無料トライアルで利用する」をクリック
- 登録完了画面が表示されれば完了

マネーフォワード クラウド確定申告のトップページ。
「無料で使ってみる」をクリックして進みます。

利用規約の同意画面。
「上記に同意して利用を開始」をクリックします。

ログイン後のサービス一覧画面。
有料プランを契約する場合は「有料プラン登録」、まず試したい場合は「1ヶ月無料トライアル開始」をクリックします。

プラン選択画面。
月額・年額から希望のプランを選択します。

クレジットカード情報の入力画面。
有料プランから始める方は情報を入力して「上記に同意して有料プランを登録」、無料トライアルを試す方は「無料トライアルで利用する」をクリックします。

この画面が表示されたら登録完了です。
事業者情報を登録する
契約が完了したら、事業者情報を登録します。
左メニューの「各種設定」→「事業者」から、順番に入力します。
操作の流れ
- 左メニューの「各種設定」から「事業者」を選択
- 必要項目を入力(屋号/氏名・住所/事業内容/申告区分/課税形式 など)
- 「設定を保存」をクリックして完了

左メニューの「各種設定」から「事業者」を選択し、事業者情報の編集画面に進みます。

事業者情報の入力画面(上部)。
事業者名・氏名・電話番号などの基本項目を入力し、申告区分(提出書類)は「一般」、申告区分は「青色申告」を選択します。業種区分は職種に合わせて選択し、業種名を入力します。筆者は薬剤師なので画面のように設定しています。

事業者情報の入力画面(下部)。
電子帳簿保存法に対応したい場合は「仕訳履歴保存機能を利用する」「スキャナ保存機能を利用する」にチェック、課税形式は免税事業者であれば「免税事業者」を選択します。
最後に「設定を保存」をクリックして完了です。
※ 筆者はフリーランス薬剤師のため、業種区分は「医療/福祉」、業種名は「薬剤師」で登録しています。ご自身の職種に合わせて入力してください。
銀行口座とクレジットカードを連携する
事業者情報の登録が終わったら、口座やカードを連携します。
操作の流れ
- 左メニュー「データ連携」→「新規登録」
- 金融機関名を検索して選択
- ログイン情報を入力し認証
- 取り込み開始

左メニューの「データ連携」から「新規登録」をクリックします。

連携したい金融機関名を検索窓に入力し、候補から選択します。
以降は画面の指示に従ってログインIDやパスワードなどを入力します。
個人口座や個人カードを事業用として使っている場合でも登録可能です。
ただし、事業と私用の取引は混ざらないように管理するのが前提になります。
よくあるつまずきも先に押さえておきます。
つまずきポイント①(楽天銀行を使う人):個人ビジネス口座は「法人」側
楽天銀行には【個人】と【法人】の2種類があります。
個人ビジネス口座を登録する際は、【法人】楽天銀行を選択してください。

楽天銀行を登録する場合の例。
「楽天」と検索すると【個人】と【法人】が表示されるので、個人ビジネス口座を登録する場合は【法人】楽天銀行を選択します。
※ 個人事業だと【個人】を選びたくなりますが、「個人」楽天銀行はプライベート口座を指します。
つまずきポイント②(楽天カード複数枚の人):”アカウント全体”連携
楽天カードを複数持っている場合、事業に使用するカードだけでなく全カードが取り込まれる仕様です。
事業で使うカードのみ取り込む場合は、登録済一覧から不要カードを対象外に設定します。

楽天カード登録後、「データ連携」→「登録済一覧」を開き、右上の「連携サービスの選択」をクリックします。

連携サービスの選択画面。
事業用以外のカード(プライベート用や解約済み)のチェックを外し、「保存する」をクリックします。
ここまでできれば、導入と初期設定はひとまず完了です。
口座・クレカの明細が自動で取り込まれる状態になり、記帳は「確認」中心に寄せられます。
まとめ|導入が終われば、記帳は「確認作業」になる

確定申告が大変になる原因は、日々の記帳を後回しにしてしまうことです。
年末〜翌2月にまとめて処理しようとすると、「これは何の支払い?」を思い出す作業が増え、時間もミスも増えやすくなります。
会計ソフトを入れて、口座・クレカの明細が自動で集まる状態を作る。
これだけで、記帳は「入力」ではなく「確認して整える」作業になります。
この記事で整理した手順をおさらいすると、次のとおりです。
- プラン選択と契約
- 事業者情報の登録
- 口座・クレカの連携
ここまで済ませれば、導入編としての準備は完了です。
次の進め方としては、まず会計ソフトの契約を済ませ、同じ開業準備の流れでクラウド環境(メール・ドライブ)を整え、準備が一通り終わったタイミングで記帳の実務に進む形です。
ご自身のペースに合わせて選んでみてください。
✅ 次に進めるアクションはこちら:
👉 無料の確定申告自動化ソフト マネーフォワード クラウド確定申告
まずは無料トライアルから始めて、導入〜初期設定までを一気に終わらせましょう。
👉 クラウド活用のススメ|GoogleWorkspaceで基盤を整える
開業準備のクラウド環境(メール・ドライブなど)も、同じタイミングで整えると運用がスムーズです。
👉 マネーフォワードで迷わない記帳の進め方|仕訳と帳簿チェックの手順
導入が終わったら、次は日々の回し方(確認のペース作り)に進みます。
