フリーランスとして開業準備を進める中で、
「口座は分けたけど、支払い(カード)はどう整えるのが正解?」と迷ったことはありませんか。
カードがいつものままだと、明細を見るたびに
「これは経費?それとも私用?」の判別が発生します。
この小さな確認が積み重なると、レシート整理や記帳が後回しになり、気づけば管理が崩れやすくなります。
私自身もフリーランス薬剤師として独立準備を進める中で、
“お金の通り道”を先に分けておくと後がラクだと感じました。
口座で入口を分けたなら、カードで出口も分ける。これだけで、混ざりにくい形が作れます。
この記事では、次の内容を整理します。
- 事業用クレカを分けるべき理由(混ざると何が増えるか)
- 個人カードで十分な理由と、混ざらない運用の考え方
- 失敗しにくいカード選びと、最低限の運用ルール
- 例:楽天カードを2枚目で分けて使う手順(申込み〜引き落とし設定)
事業用クレカを1枚分けておくと、明細がそのまま経費の一覧になり、
「明細確認→レシート整理→記帳」の負担が減ります。
結果として、確定申告の準備もスムーズになります。
結論はシンプルです。
事業用クレジットカードは、まず1枚分ければOK。
ビジネスカードにこだわらなくても、無料〜低コストの個人カードを“事業用として”分けて使えば回せます。
先に「事業用口座の始め方」から確認したい方はこちらもどうぞ
👉 フリーランス薬剤師の事業用口座の始め方|口座を分ける理由と選び方
事業用クレカを分ける理由|支払いが混ざると管理が増える

事業とプライベートの支払いが同じカードに混ざっていると、確認が増えて負担になりやすいです。
明細を見るたびに「これは経費?それとも私用?」と判別が発生し、その小さな確認が積み上がっていきます。
この状態が続くと、レシート整理や記帳が後回しになりがちです。
記憶が新しいうちは判断できても、数週間たつと「何の支払いだっけ?」が増えて、確認に時間が取られます。
結果として、経費の抜け漏れや二重計上など、ミスの原因にもなります。
そこで効果が大きいのが、事業用クレカを1枚分けることです。
支払いを分けておけば、カード明細がそのまま「事業の支出一覧」になっていきます。
使った時点で“事業の支出”がまとまるので、経理作業は「確認して整える」だけで進めやすくなります。
「意識しなくても整理が進む」──これがカードを分ける最大のメリットです。
さらに、カードの引き落とし口座は事業用口座にそろえておきましょう。
お金の流れが一本化され、入出金の把握がぐっとラクになります。
口座で「入金の入口」を分けたら、次はカードで「支払いの出口」を分ける。
入口(口座)と出口(クレカ)を家計と分けておくと、事業のお金が混ざらない仕組みが完成します。
この土台ができるだけで、日々の管理も確定申告の準備も回しやすくなります。
まずは個人カードで十分|支払いを分ければOK

大切なのは、カードの肩書きより “混ぜない状態” を作ることです。
個人カードを事業用として分ければ十分(新規でも流用でも)
結論から言うと、事業用クレカは個人カードを1枚「事業用」として分けるだけで回せます。
新しく作るのは必須ではありません。手元のカードを回して「この1枚は事業用」と決めれば十分です。
もし個人カードが1枚しかない場合は、年会費無料で作りやすいカードを1枚追加して事業用にする形でもOKです。
まずは “1枚分ける”。これだけで、管理の土台ができます。
ビジネス専用カードは必須ではない
「事業用クレカ=ビジネスカードが必要?」と考えがちですが、最初から選ぶ必要はありません。
目的はあくまで混ざらない仕組みを作ることなので、いちばん手軽に分けられる方法を選ぶのがラクです。
- 余っているカードを事業用に回す
- 年会費無料の個人カードを1枚追加する
まずはこの2択で十分です。
一方で、最初からビジネスカードで整えたい人は、マネーフォワードの「マネーフォワード ビジネスカード」も選択肢です。
会計ソフト(特にマネーフォワード クラウド確定申告)との連携の安心感を重視したい人には向いています。
カード選びと運用ルール|失敗しないポイント

事業用カードに求める条件はシンプルです。
「事業用口座から引き落とせること」 と 「会計ソフトに連携できること」。
最低限この2つさえ満たせば、カード自体はどれでも実務上は困りません。
そのうえで、カード選びのポイントと、簡単な運用ルールをまとめます。
カード選び|まずは“続けやすさ”で選ぶ
カードを選ぶときは、次のポイントだけ押さえればOKです。
- 年会費は無料:最初は手軽に始められるものがラク
- 明細が見やすい:Webで確認・ダウンロードできると後で困りません
- 引き落とし口座を事業用にできる:入口(口座)と出口(カード)をそろえる
- 会計ソフトに連携できる:対応カードかどうかは事前にチェック
- ポイントや特典は“おまけ”:迷ったら「続けやすいか」を優先
運用ルール|難しいことは増やさない
運用で意識するのは、ルールを増やしすぎないことです。
最低限、次の3つだけで回せます。
- 混ぜない(原則):仕事の支払いは事業用カードへ寄せる
- 混ざったら戻す:私用が混ざったら、帳簿上は事業主勘定(事業主貸/事業主借)で調整
- 月1回チェック:明細を見直してズレを早めに潰す(記憶が新しいうちがラク)
※レシートや領収書は、必要に応じて画像やPDFで保管しておくと安心です(例:Google ドライブ など)。
筆者の例|楽天カードを“追加コスト0”で事業用に回した
筆者は事業用クレジットカードとして楽天カードを使っています。
私用の都合でカード構成を見直したタイミングがあり、結果としてカードが1枚余ったので、そのまま事業用に回しました。
(AndroidからiPhoneに替えた際、手元のMastercardがApple Pay(QUICPay)にうまく登録できず、VISAを発行して私用に切り替えたのがきっかけです。VISAでは登録できました。)
使い勝手は「可もなく不可もなく」ですが、使い慣れたカードを転用しただけでも、事業用としては十分機能しています。
追加コスト0で“混ざらない形”を作れたのが、いちばんのメリットでした。
なお、楽天には法人・個人事業主向けの「楽天ビジネスカード」もありますが、年会費がかかる(※楽天プレミアムカードが必要)ため、フリーランス初期の「まず1枚分ける」目的では優先度が低いと判断し、筆者は選びませんでした。
ここからは一例として、筆者が行った 「楽天カードを2枚目で分けて使う」流れ(申込み〜引き落とし口座の設定) をまとめます。
楽天カードを2枚目で分けて使う|申込み〜設定の手順

やることは大きく2つだけです。
①カードをもう1枚用意する、②引き落とし口座を事業用口座にそろえる。
順番に進めれば迷いません。
※ 画面表示や手順名は変更されることがあります。最新の案内に沿って進めてください。
楽天カードの2枚目を申し込む(契約方法)
楽天カードを2枚目で分けて使う場合は、まず追加の1枚を申し込みます。
申込みの流れは次のとおりです。
申込み手順(2枚目の楽天カード)
- 楽天e-NAVIにログインする
- メニューから「お申込み(カード/サービス)」を選択する
- 「カードの追加」または「カードの追加・切り替え」を選ぶ
- 一覧から2枚目として発行したいカード(例:通常の楽天カード、楽天カード(ナンバーレス)など)を選択する
- 本人情報の確認・必要事項を入力し、国際ブランド・デザイン・暗証番号を設定する
※暗証番号は1枚目と別に設定が必要です - 申込内容を確認して送信すると受付完了
(カード到着時期の目安は6日前後で、状況により前後します。)
※ 1枚目と2枚目のどちらを事業用にしてもOKです。役割を決めて、混ぜないのがコツです。
次に、もうひとつ大事な設定に進みます。
引き落とし口座も、先に決めた事業用口座にそろえておきましょう。
ここでは、楽天銀行の「個人ビジネス口座」を引き落とし口座に設定する手順をまとめます。
楽天銀行(個人ビジネス口座)を引き落とし口座に設定する
楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行の個人ビジネス口座にする場合、
Webだけでは完結しません。郵送手続きが必要です。
ちなみに、個人口座(プライベート用)の場合はWEBで手続きできます。
また、口座とカードの名義が一致していない場合は紐づけできません。
手続きの流れ(依頼書請求 → 記入返送 → 反映)
- 依頼書の請求
楽天e-NAVIの「お支払い口座の変更」画面で「郵送」タブを選択し、依頼書を請求します。 - 依頼書の記入・返送
必要事項を記入し、返信用封筒で返送します
(印鑑登録をしていない場合は届出印不要です)。 - 設定完了までの流れ
楽天カードから受付メールが届き、その後に楽天銀行から引き落とし設定用メールが届きます。
そこから個人ビジネス口座にログインして手続きします。
(手続き完了の目安は1〜2か月程度で、状況により前後します)。
このように時間がかかるため、引き落とし口座の設定は早めに進めておくのがおすすめです。
ここまでできれば、あとは 「事業用の支払いはこのカードに寄せる」 だけ。
入口(事業用口座)と出口(事業用クレカ)をそろえると、混ざらない形が安定して回りやすくなります。
まとめ|支払いを分けるだけで、管理は一気にラクになる

事業用クレカは、まず1枚分けて経費の支払いを寄せる。これだけでOKです。
明細が「事業の支出一覧」になり、判別→整理→記帳の負担がぐっと減ります。
事業用クレカは“ビジネスカード”にこだわる必要はありません。
大切なのはカードの肩書きではなく、支払いを混ぜない状態を作ることです。
そのため、余っているカードを事業用に回す/年会費無料の個人カードを1枚追加する――この方法で十分回せます。
運用は難しく考えなくて大丈夫です。
押さえるのは次の3つだけで、無理なく続きます。
「混ぜない」(使用するカードを分ける)→「混ざったら戻す(事業主勘定で調整)」→「月1回チェック」
この記事では具体例として、楽天カードを2枚目で分けて使う手順(申込み〜引き落とし口座の設定)も紹介しました。
同じように「手元のカードで分ける/1枚追加して分ける」どちらでもOKなので、自分が始めやすい方法を選べば大丈夫です。
次にやることは、事業用会計ソフトで“記帳を自動化”すること。
会計ソフト連携や取り込み設定まで進めると、日々の管理はさらにラクになります。
✅ 次に進めるアクションはこちら:
👉 楽天カード|2枚目のカード(公式サイト|オンライン申込みはこちら)
事業用カードを1枚用意して、経費の支払いを寄せるところから始めましょう。
👉 事業用会計ソフトの始め方|マネーフォワードで始める帳簿づけの第一歩
支払いを分けたら、次は記帳の自動化です。
明細の取り込みまで整えると、日々の管理がさらにラクになります。
👉 フリーランス薬剤師の開業準備まとめ|独立前に必要な実務と手続きをまとめて確認
退職後の手続きから、開業準備・事業インフラの整備まで、
フリーランスとして独立するために必要な実務を一つの流れで整理したまとめ記事です。