働き方にモヤモヤを抱えながらも、
「薬剤師だから仕方ない」「この働き方が普通なんだ」
かつての私も、そんなふうに思い込んでいました。
職場での違和感や将来への不安があっても、忙しさに流されて「変えたいのに変えられない」状態が続く。
その中で、「本当にこの働き方で良いのか」という問いは、少しずつ無視できないほど大きくなっていきました。
転機になったのは、お金の勉強を始めたことです。
節約・投資・リスク管理といった知識が身につくにつれ、経済的に安定しただけでなく、
“自分の頭で考える力”が育ち始めました。
その視点の変化が、最終的に私をフリーランスという働き方へと後押しします。
この記事では、
サラリーマン薬剤師として抱えていたモヤモヤから、お金の学びを経てフリーランス薬剤師を目指すに至ったプロセスまでを、体験ベースで整理しました。
読み終える頃には、
- 自分の働き方を見つめ直すヒントが得られる
- 変化への小さな一歩の踏み出し方が見えてくる
そんな内容になっています。
フリーランスを勧める記事ではありません。
ただ、働き方に迷っている薬剤師の方に、「こんな選択肢もある」と感じていただければ幸いです。
なぜ働き方にモヤモヤしていたのか

当時の私は、「薬剤師として働くなら雇われるのが普通」という思い込みの中で、会社員として働くことに特別な疑問を持っていませんでした。
働き方は選ぶものではなく、与えられた枠組みの中で頑張るもの。
そう信じたまま、目の前の業務をこなしていました。
しかし、少しずつ「何か違う」と感じる瞬間が増えていきます。
上司との価値観のズレ、非効率な会議、方針への不可解なこだわり。
仕事の内容ではなく、“やり方”に多くの無駄を感じるようになり、胸の奥に小さな違和感が積もり始めました。
特に負担が大きかったのは、休みの日の呼び出しです。
会議や調整のために休日が奪われ、自分の時間がじわじわと減っていく感覚。
もちろん私だけではないと思いますが、単発ならまだしも、それが繰り返されると、確実にストレスとして積み重なっていきました。
とはいえ、薬剤師の仕事自体が嫌いだったわけではありません。
ただ、「このままの働き方を続けて本当にいいのだろうか」という問いが、気づけば日常の大きな部分を占めるようになっていました。
その“モヤモヤ”こそが、私にとって働き方を見直す最初のきっかけでした。
保険契約がきっかけで始まったお金の学び

働き方へのモヤモヤを抱えつつも、何をどう変えるべきか分からないまま過ごしていた頃、思わぬ出来事が自分の考え方を大きく揺さぶります。
それが、保険の営業トークに押されて契約してしまったことです。
当時の私は、営業の説明をそのまま受け取り、「みんな入っているから」「念のため必要らしい」という程度の理由で契約を決めていました。
しかし、加入後にふと「これは本当に自分に必要だったのだろうか」という疑問がわきます。
そこで初めて、“自分でお金について調べる”という行動を取りました。
そこからは、YouTubeや書籍を通じて、お金の基礎知識を少しずつ学び始めました。
保険の仕組み、節約の考え方、投資の基本、リスク管理。どれも学校でも職場でも触れる機会がなかったもので、学べば学ぶほど視界が開けていく感覚がありました。
知識がついてくると、加入した保険が今の自分には不要だと判断できるようになり、解約へ踏み切りました。
節約と投資も習慣化していく中で、家計にゆとりが生まれ、将来への漠然とした不安も少しずつ小さくなっていきました。
ただ、当時の私は”稼ぐこと”だけは、どこかで距離を置いていました。
収入に対して支出が少なく、節約と投資だけでも生活が安定していたため、深く向き合う必要性を感じていなかったのだと思います。
それでも、お金の勉強を続けるなかで、
「収入そのものより、“働き方の仕組み”を変えないと、本当の意味で自由には近づけないのかもしれない」
という感覚が、ぼんやりと心の片隅に残るようになりました。
その小さな気づきが、後に働き方を見直す大きなきっかけへとつながっていきます。
資産が増えても消えなかった物足りなさ

そんな小さな気づきを抱えながらも、当時の私はまだ大きく動き出すところまでは至っていませんでした。
まずは目の前の生活を整えることに意識が向いていたのだと思います。
節約や投資にくわえて、ミニマリズムや健康管理といった“暮らしそのものを整える習慣”も身につき、生活は以前よりずっと安定していました。
お金だけでなく、日々の負担やムダが減り、心の余裕も少しずつ増えていった時期です。
しかし、やるべきことをひと通りやり切ったあとには、「この先、新しく取り組むことがもうあまり残っていないのでは」という小さなマンネリ感が生まれ始めました。
資産は順調に増え、将来への不安もかなり小さくなっている。
それにもかかわらず、心のどこかではどうしても満たされない感覚が残りました。
「このまま同じ働き方を続けて、定年まで過ごして本当にいいのだろうか」とそんな問いが、ふとした瞬間に頭をよぎるようになりました。
節約や投資だけでは超えられない壁がある。
けれど、“稼ぐこと”や“働き方そのもの”に向き合うのは、当時の自分にとってどこかハードルが高く、つい後回しにしてきたテーマでした。
それでも、暮らしが整い心に余裕が生まれるにつれて、
「そろそろ本気で向き合わなければいけないのかもしれない」
という思いが、少しずつ強くなっていきました。
フリーランス薬剤師という選択肢との出会い

停滞感を抱えつつも、当時の私は管理薬剤師として店舗を任されていたため、転職で働き方を変えるのは現実的ではないとそう思いこんでいました。
振り返れば、これも“やらない理由”として自分を納得させていた部分があったのだと思います。
そんな中、会社から業績不振を理由に賞与の削減を言い渡された出来事がありました。
今の時代、決して珍しいことではないと思います。
ただ、当時の私にとっては、働き方を考え直す一つのきっかけになりました。
もちろん、すぐに会社が傾くような状況ではありませんでしたが、自分の収入も働き方も、会社の判断ひとつで左右される。
その事実を、強烈に意識させられる出来事でした。
一方的に“言われる側”でい続けることへの違和感。
そして、会社からの給与に頼りきるのではなく、自分の力で稼ぐ手段を持っておきたいという気持ち。
それらがはっきりしてきて、まずは自分にできることとして、副業に挑戦することを決めました。
ブログを始めたのも、ちょうどこの頃です。
情報発信を続けるうちに、働き方についての知識や視点が自然と広がっていきました。
その中で、薬剤師ではないものの雇用から業務委託へ切り替えて働く人の事例を目にします。
「こういう働き方もあるのか」「薬剤師の自分にもできるのではないか」とそう思って検索したときに出会ったのが、“フリーランス薬剤師”という言葉でした。
その瞬間、それまで点で存在していた情報が線でつながり、働き方の可能性が一気に広がったように感じました。
さらに、お金の学びを続けていたことで、独立に必要な基礎知識もある程度そろっていました。
リスクと準備のイメージも持てていたため、
「これなら自分でも現実的にやれそうだ」
と感じられたのも大きな追い風でした。
そして正直なところ、“フリーランス薬剤師”という語感、ちょっとカッコいいと思いませんか。
私は素直にこの響きにも惹かれました。
こうして新しい選択肢にワクワクしながら、具体的な準備を進めつつ、その過程をブログにもまとめていくことにしました。
まとめ|お金の学びがくれた“自分で選ぶ自由”

働き方にモヤモヤを抱えながらも、どこかで見て見ぬふりをしていた時期。
そんな自分を一歩前へ進めてくれたのは、お金の勉強を通じて身についた“自分で考える習慣”でした。
保険や投資といった知識そのものよりも、「どんな働き方なら、自分は納得して生きられるのか」という問いに向き合えるようになったこと。
それが、私にとって大きな転機になりました。
お金の学びを続けるなかで、自分の中の“お金との向き合い方”も、少しずつ輪郭がはっきりしていきました。
- 家計管理はしっかり:支出を把握できていれば、必要以上に不安がらずに済む
- 投資はそこそこ:増やすことに振り回されず、土台を守る程度に
- 給与は少なめでも良い:最低限を確保できていれば、無理に増やさなくていい
- 事業はがっつり:稼ぐ部分は、自分の事業に寄せていく
これは誰かに勧めたい正解ではなく、お金の学びを通じて私自身がたどり着いた、ひとつの考え方です。
もちろん、独立には不安もあります。
収入は保証されず、すべてを自分で管理する大変さもあります。
それでも私は、
「自分で選び、自分で決めて働ける」
そのこと自体に大きな楽しさと自由を感じています。
薬剤師という職業は、職場を選ばなければ雇用に戻る道が閉ざされることはほとんどありません。
だからこそ、今の働き方にモモモヤしている人にとって、フリーランスという選択肢は、“リスクのある賭け”ではなく“もう一つの現実的な道”として考えてみてもよいのではないか。
そう思っています。
もし今、あなたの中にも小さな違和感があるのなら、その感覚こそが働き方を見直すヒントになるかもしれません。
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👉 フリーランス移行の退職前準備|心構え・お金・段取りを丁寧に整える
会社への退職意向の伝え方、時期の判断、引き継ぎの段取りなど、独立につながる「社内での退職準備」を整理した記事です。
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雇用から業務委託へ切り替えた実体験をもとに、独立後の最初の一歩を具体的にまとめた記事です。
